2013年2月24日

Surface RTをJailbreak

もうすぐ日本でもSurface RTが発売されるとか。Surface Proのほうがいろいろ制限がなくていいかもしれないが、RTはProに比べ軽い、薄い、なにより電池の持ちがいい、という利点がある。そしてProについては多くのレビューではノートPC、タブレットのどっちつかずで、二兎を追う者は一兎をも得ず、いった論評がめだつ。重くては寝転がってKindleを読むにも腕がつかれる。(RTでも少々疲れるのだが)しょっちゅう電源コードをつなげなければいけないのではモバイルとはいえない。
とは言ってもRT版には決定的な弱点がある。そう、ふつうのx86アプリが動かない。Surface RTでできるのは、デフォルトでインストールされている、Windows Mail、Office 2012 (Word, Excel, PowerPoint, OneNote)や、Storeからダウンロードした、Evernote, Kindle, LINE, 乗換NAVITIMEでノマドワークをこなすのが精いっぱい。Outlook、Photoshop、GIMP、Acrobat Professional、お気に入りのテキストエディタ等は今のところ利用できない。おまけに運が悪ければ自分の持っているプリンタドライバさえないかもしれない。Cisco WebEx、Juniper NetworksのVPNも利用できない。だから完全にふつうのノートパソコンの代用にはならない。
でもSurface RTをJailbreakしさえすれば、オープンソースをARM用にコンパイルしたものをSurface RTで動かすことができる。そしてそうしてくれている勇士たちがいる。
Surface RTを快適に使えるようにするために以下の準備をするといい。
  1. Jailbreak
    まずはこれをしないと始まらない。Jailbreakツールは定期的にアップデートされているので、もしWindows Updateをした後Jailbreakできなくなったら、ツールが改版されていないか確かめよう。
    作業は簡単。zipを展開して、中にあるバッチファイルを実行するだけだ。あとはインストラクションにしたがってすすめればいい。
  2. Enable Flash
    Surface RTではタイル版のIEでWebブラウジングする場合、あらかじめ指定されているWebページのFlashしか正しく表示されない。これを正しく表示するにはデスクトップ版のIEで表示させないといけない。この場合タイル版のIEでFlashをきちんと表示させるにはそのWebサイトのURLをホワイトリストに手作業で加えればいいが、これでは面倒すぎる。これを解決してくれるのが、このEnableFlashである。
    Jailbreakした後にふつうにインストールすればいい。
  3. Windows RT用に移植されたアプリ
    いくつかのアプリがARM用に移植されている。FTPクライアント、VNCサーバ・クライアント、7-Zip等有用なツールがいくつか公開されている。ここのリストは定期的に更新されているのでたまにチェックするといい。
  4. x86エミュレータ
    今までのx86のWindowsの資産をもっと効率的に有効利用するにはこのエミュレーターが使えるかもしれない。まだ多くの.exeが簡単に動くわけではないが、WinRAR等はエミュレーターを介して実行できる。

2012年6月2日

EeePC S101でWindows 8 (Release Preview)

スタートスクリーン
6月1日マイクロソフトから次期OS Windows 8のRelease Previewを公開された。Windows 7を入れていた3年前のEeePC S101に早速インストールして使ってみた。インストールの作業はいたって単純でISOファイルをDVDに焼き、外付けドライブから起動してインストールするだけである。
インストール自体は得に問題なく、ものの1時間程度で終了したが、実はメトロUIのスナップアプリ(右のスタートスクリーンからメトロUIでアプリを起動)は画面の解像度が1024 x 768以上が必要であり、1024 x 600で動作するEeePC S101ではそのままでは起動できない。

このため、Windows 8をEeePC S101で完全に使うには以下のトリックが必要となる。
1. Windows 8をインストール(16Gという少ないSDDにもインストール可能だった)

デスクトップ
2.スタートスクリーンからデスクトップを選ぶと、見慣れたWindowsのデスクトップ画面となる。ただし、スタートメニューがない。「ウィンドウズキー」+「R」を押して、「regedit」を起動。
3. regeditの「編集」>「検索」で「Display1_DownScalingSupported」で検索し、すべての値を「0」から「1」に変更する。
4. 忘れずに再起動する。再起動の仕方に迷ったが、私はCtrl+Alt+Delで セキュリティスクリーンを起動させ、電源マークから再起動を行った。
これでEeePCは1152 x 864の解像度で起動する。このままでもかまわないが、文字が小さく醜いので私は1024 x 768にして使用した。これで無事スナップアプリが起動できるようになる。
EeePCのトラックパッドが使えるが、Asusのダウンロードページでドライバを更新しておいたほうがいい。ドライバを更新していないと指2本でのスクロール操作の反応が多少おかしくなる。

以前のウィンドウズでは、iPhoneをBluetoothでつなげてPCからパーソナルエリアネットワーク(PAN)接続しようとするとBluetoothのスタックが不完全でうまくいかなかったが、Windows 8では何もせずに問題なく動作した。
BluetoothでiPhoneへ接続

BluetoothでのPAN接続

以下、Windows 8の画像。クラウド連携もシームレスで、また複数アプリを起動しても非常にサクサク動作した。
メールアプリ

マップ

ニュース

ストア
天気

2011年10月25日

新横浜~シドニー間の行き方をiPhoneで調べてみた

新横浜~オーストラリアのシドニー(CBD)に行くのに車で20日間と2時間ほどで行けることをごぞんじだろうか。私は知らなかった。







(ちなみにそんなことよりiPhoneのキャリア表示がNTT DOC...となっているのが気になる人の方が多いかもしれない。シドニー在住の私が契約しているオーストラリアの通信会社を日本でローミングしてるだけだ)



これは車を使った経路で表示されるが、電車や徒歩では経路が見つからない。そうれもそうだろう、太平洋を横断せにゃならんのだ。



おいおい、車でも無理やろ!



そこでどういうことか問い詰めるべく、「出発」ボタンをぽちっと。



順調に日本を西南に下って、はるばる長崎までやって来て、いよいよ大海への旅立ちである。そこでなんとも意外アドバイスをいただいた。それが下のスクリーンショットだ。








太平洋をカヤックで横断する






カヤックである。






カヤックがよい。






いやカヤックでないといけない。






ちなみにこれはGoogleのルート検索でよく使われる手法のようだ。

2011年6月3日

ついに出た、Pages, NumbersとKeynote for iPhone

ついにiPhoneで表示、編集可能なPage, KeynoteそしてNumbersがリリースされた。Pagesはワードプロセッサ、Keynoteはプレゼンテーション、Numbersは表計算だ。MicrosoftのWord, PowerPoint, Excelに相当する。


早速、それぞれについて使ってみた。



まずはサンプルで入っているドキュメントを開いてみる。


Pagesを知っている人にはおなじみの画面だが、iPhoneという小さな画面用に使いやすいよう、非常によくチューニングされていて、洗練されている。

画像をタップすればそれに対していろいろな操作をすることができる。
拡大・縮小、移動、回転、マスク(画像の一部を表示させる)など。
移動する場合もページの中心がどこかわかるようガイドが表示されたり、場所もx軸、y軸の位置が表示されたり、回転時には回転角なども表示される。


画像だけでなく、表やグラフ、図も挿入できる。





共有メニューではプリントはもちろん、メールはクラウド環境など選択できる。


ページ設定画面。左右上下のマージン、ヘッダ、フッダ等が編集できる。
残念ながら、対応している用紙サイズはUSレターとA4のみのようだ。
一般ユースではこれでも十分だが。

単語の選択時には通常のコピー、カット、貼り付け以外に定義(辞書で調べる)、スタイル等も選択できる。


文書の新規作成ではさまざまなスタイルが用意されており、それを編集することで作成できる。



作成されたドキュメントは長押しすることでぐらぐら動き、削除やコピー、フォルダーわけができる。



Numbersを開いてみる。タブの部分はスワイプすることでスクロールができる。



数字専用のキーぱっとになるところが気が利いている



Keynoteを開いてみる。











2011年4月8日

パノラマ作成アプリAutoStitchを使ってみた

最近、パノラマを撮るために、いくつかiPhoneアプリを試してみた。その中でなかなかよいと思ったのがAutoStitchである。このアプリは撮影時にパノラマを作るのではなく、撮影後に写真を選んでパノラマを作る、というものである。非常にベーシックな機能に特化しており、扱いが簡単だ。パノラマを作りたいと思ったら通常のカメラアプリでバシバシとって、後でゆっくりAutoStitchを使って写真を選んでつなげるだけである。

AutoStitchを立ち上げると写真アルバムの中から写真を選択する画面になる。
そこで、パノラマを構成する写真を選択する。


写真を選択したら「貼付け」を選べば、後はAutoStitchがせっせとつなげてパノラマ画像を作ってくれる。
パノラマ画像ができたら正方形に切り取ってカメラロールに保存するだけである。ちなみにこのクロップ作業も気が利いていて、クロップボタンをタップするだけで、自動的に適切な範囲が選択される。もちろんこの範囲は自分で調整可能だ。ちなみにフォトアルバムに保存する以外にEメール送信とFacebookへの投稿オプションも用意されている。
以下は京都の清水寺に行ったときに撮影した写真をパノラマにした画像。

以下は嵐山の竹林を縦方向でパノラマにしたもの以下はリビングをパノラマにしたもの。近距離での背景では画像がゆがみ、パノラマには向かない。これはどのアプリでも同じ。



iPhoneのパーソナルホットスポットでテザリング速度測定

ここオーストラリアではインターネット接続スピードが日本に比べて格段に悪い。YouTubeを観ていてもたびたび中断される。またネットワークコストも高く、一定のデータ量制限がかけられている(一定上は従量課金となる)
当然、iPhoneでのデータ通信も無制限定額ではなく、私の場合は2GB上限でそれ以上は1MbあたりA$0.25の従量課金となる。(自宅の回線は20GBまでで、それ以上は接続速度が64kbpsに制限されてしまう。)

このようなネット事情のオーストラリアでテザリングができてもあまりうれしくなく、使えないよりは使えたほうがいい程度である。このiPhone 4.3.1のパーソナルホットスポットでEeePC S101をネットにつなげて接続速度の測定をしたのでここに掲載しておく。測定はWiFi, Bluetooth、そしてUSBケーブル接続の場合と比較した。結果は以下。
測定はCNETのInternet Speed Testを使用した。
wifi, bluetooth, cable(USB接続)のリンク速度はそれぞれ54Mbps, 2Mbps, 1Mbpsである。これに応じて速度もある程度制限されるが、おおよそ1Mbps程度である。上記の測定では3回の測定とその平均だが、たとえばwifiのときでも500kbpsしか出ない場合や、USB接続でも(なぜか)1300kbps以上出た場合もある。自宅の無線LAN環境では同じテストで9Mbp程度は出ている。wifi接続はわりと速いのでたとえばkeyholetv程度のストリーミングではまったく問題なかった。